アジア最強!!韓国のブルーグラスバンド
Country Gongbang(カントリー・ゴンバン・カントリー工房)
2023年9月 New CDUnknown Poets」発売!

アジア最強のブルーグラスバンド、Country Gongbang(カントリー・ゴンバン・カントリー工房)が、新しいアルバム「Unknown Poets」をリリースしました!

韓国の5人組ブルーグラスバンド、カントリー・ゴンバンは、IBMAInternational Bluegrass Music Association)から授与される「2023 International Band Performance Grant」を受賞し、今年2023926日から30日にかけてアメリカのノースカロライナ州ローリーで開催されたブルーグラス界最大のイベント、IBMA World of Bluegrass 2023に出演しました。彼らの歌唱力と卓越したテクニックは、アメリカのブルーグラスリスナーだけでなく、多くの著名なミュージシャンをも魅了し、彼らが韓国語で歌うことで、言語の違いを超えて聴衆の心に響きました。これは、日本人が英語の歌を聴いても感動するのと同じように、アジアの言語がアメリカの本場ブルーグラスでも通用することを示した瞬間でした。

カントリー・ゴンバンは韓国において数少ないブルーグラスバンドの一つですが、彼らの国際的な成功は注目に値します。彼らは確かにアジア最強のバンドの一つと言えるでしょう。そして何よりも重要なことは、彼らが世界中で愛されていることです。

2016年には、宝塚ブルーグラスフェスティバルで演奏し、その技術と独創性で多くの人々を驚かせました。2018年には初のアルバム「We All Need Bluegrass」をリリースし、2019年には日本に再び訪れ、銀座Rocky Topで素晴らしい演奏を披露しました。このとき、ギタリストのWon Sunjaeが兵役に入隊しており、代わりにSeo Ji myeongが参加しました。面白いことに、このライブがIBMAを知るきっかけとなり、オンラインジャムに応募し、その後の成功につながったそうです。その様な経緯なので、彼らは日本に対して感謝の気持ちを持ち、日本が大好きで、少しだけ日本語も話せるのです。

コロナ禍であった事が逆に幸いしたのか、多くの人々にオンライン演奏を楽しんでもらい、フランスのLa Roche-sur-Foronで開催されるBluegrass in La Roche 2022に正式に招待されるチャンスを得ました。このフェスでの成功が、IBMA International Band Performanceコンテストへの参加を強く勧められ、IBMA World of Bluegrass 2023への正式招待につながりました。

IBMA World of Bluegrassでは、5日間にわたり10回のステージで演奏し、特に木曜日のランチタイムに行われたブルーグラスの功労者を讃える大きな表彰式で多くのレジェンドと観客の前で演奏し、大きな拍手を浴びました。来年6月にはIBMAのサポートでアメリカ各地をツアーする予定で、彼らの活動は今後も続きます。

バンドメンバーは5人とも音楽家としての経歴を持っており、異なるアイデアを持ち寄り、独自の音楽を作り上げています。パンチブラザースやモーリー・タトルも大好きだという彼らの音楽は、様々な音楽を融合し、その熱いパフォーマンスは必見です。

バンドが始まったきっかけは大学で音楽を専攻した後自ら作詞・作曲をしてピアノやギターを弾き、歌っていたKim Yebinと、同じ大学出身でエレキとアコースティックのギタリストだったJang Hyunhoが、一緒にカントリーロック的な演奏しようと思い立ったことです。Kim Yebinはフェイス・ヒルやキャリー・アンダーウッドが好きで、当初はそのような曲が歌いたかったのですが、当時27歳だったJang Hyunhoがなぜか突然バンジョーを弾いてみたいと言い出し、Kim Yebinにマンドリンを弾くように頼んだのだそうです。そしてさらに同じ学校出身のベーシストの友人、Song Keehaを誘ってバンドを始めました。後に参加したYoon Jongsuはクラシックオーケストラ、ジプシージャズ、タンゴ、ロック等のバンドでのスタジオ録音などにも参加するハイレベルなバイオリニスト。そして五人目は、宝塚フェスに来たこともある、ブルーグラスを愛する両親に育てられた、唯一の生粋のブルーグラッサーで超絶ギタリストのWon Sunjaeです。彼の繊細で力強いギタープレイは、いかなる曲でもブルーグラスに育まれた愛を感じさせてくれます。

最新アルバム「Unknown Poets」は、ローリーでの演奏に合わせて発売されました。アルバムに収録されているそれぞれの曲には感動的なストーリーが込められています。アジア最強のバンドを是非聴いてみてください。

Country Gongbang(カントリー・ゴンバン)メンバー

Kim Yebin(キム・イェビン)      Lvo, Mandolin

Jang Hyunho(ジャン・ヒョノ)    Vo, Banjo, Mandolin (Voyage to Raleigh)

Won Sunjae(ウォン・ソンジェ)  Vo, Guitar, Mandolin (Mushroom Hunter &
                 Dream to Summer)

Yoon Jongsu(ユン・ジョンス)    Vo, Fiddle

Song Keeha(ソン・キハ)          Vo, Bass

 収録曲

1.      カウボーイは2階に住んでいる         作詞/作曲Kim Yebin 編曲 CG

2.      Mushroom Hunter     作詞 Kim Yebin 作曲 Kim Yebin/Yoon Jongsu 編曲 CG

3.      Voyage to Raleigh    作曲 Jang Hyunho, Yoon Jongsu, Won Sunjae, 編曲 CG

4.      Dream to Summer   作詞 Park Hyeli 作曲Jang Hyunho, Kim Yebin 編曲 CG

5.      Portrait          作詞 Summer of Thoughts’ 作曲Jang Hyunho, Kim Yebin 編曲 CG

6.      祝福の道       作詞/作曲Kim Hyengjun 編曲 CG

7.      小さな窓        作詞/作曲 Park Hyeli 編曲 CG

8.      ソルソル        作詞/作曲 Kim Yebin 編曲 CG

 曲目紹介

1.      カウボーイは2階に住んでいる
昔は才能豊かで強気だったけど、年を取ってすっかり変わってしまったカウボーイは赤いレンガ造りの家の2階に住んでいます。Won Sunjaeのブルーグラスギター満載の曲。

2.      Mushroom Hunter
テレビのドキュメンタリー番組で見た危険で孤独なキノコ採りを仕事にしている男の話にインスパイアされて作りました。Kim Yebinによるエモーショナルな歌声とYoon Jongsuのフィドルが際立ちます。裏話ですが、クラシックも演奏するフィドルのYoon Jongsuが間奏にクラシックのバッハのフーガを取り入れようと提案したところ、当初メンバー全員に反対されましたがなんとか全員を説得して完成しました。全てのステージで拍手喝采を浴びる彼らの代表曲の一つとなりました。

3.      Voyage to Raleigh
バンジョーのJang Hyunho, フィドルのYoon Jongsu, ギターのWon Sunjae 3人の合作のインストナンバー。マンドリンはJang Hyunhoが弾いています。

4.      Dream to Summer
鬼才パク・ヒョリの作詞。Yoon Jongsuの友人で作詞・作曲家でもあるミュージシャン。
勇気がなく、向こう見ずで臆病だった若い頃の想い出を語っています。

5.      Portrait
父親には家族を守る大きな責任があります。そして、家族も人生の隣であなたを見守っているのです。

6.      祝福の道両手を高く上げて私たちの門出を祝福しましょう。愛するあなたと一緒に。永遠に!

7.      小さな窓
パク・ヒョリの作詞/作曲 私の部屋の小さい窓から見えるのはいつも気持ちを分かち合ってきた私だけの故郷。私を暖かく見守ってくれた小さな窓。

8.      ソルソル
ソルソル・ソルソル(風の音)と風がそよいで行きます。目に涙が一杯になったら、何て言おうかな?

     Moon Shiner 202311月号より